アスリートを支えたい看護師は健康スポーツナースを目指そう!

健康スポーツナースはあまり馴染みのない名称ですが、実は2010年に認定資格が創設されています。健康増進を目的として、地域住民に簡単なスポーツテストが実施されることがありますが、このときに参加者の運動機能を評価したり、健康状態に関する相談に乗ったりするのが健康スポーツナースの仕事に含まれます。マラソン大会が開催される際は、万が一の救護のために待機することもあります。

また求人数は少ないですが、健康スポーツナースの中にはスポーツチームとの専属契約を結ぶ人もいます。チームが勝利することと選手が記録を更新することを目標にして、チームに帯同するのです。選手が怪我をしてしまった場合は、もう一度選手として復活できるレベルに達するためのリハビリメニューを組んでいきます。一般病院では患者が日常生活に戻るためのリハビリを行うのに対して、健康スポーツナースが実施するリハビリにはアスリートに戻ることが基準となるので、より高度な専門知識が求められるのです。

看護師か准看護師の免許を取得していて、かつ20時間に及ぶ研修を受講すれば、健康スポーツナースになるための認定試験を受ける権利が得られます。認定試験を通過することで資格が与えられ、その有効期間は3年です。3年ごとに10時間の講座を受けることで資格を更新することができます。健康スポーツナースは認知度が低く資格取得者もまだ少ないため、実務経験を積み重ねることで転職時の大きな武器になるでしょう。元からスポーツや運動が好きな看護師であれば、趣味や知識を活かして働けるやりがいある仕事になります。